代表あいさつ

代表あいさつ

2023年7月13日、性犯罪の改正刑法が施行されました。2017年7月7日のSpring設立時から6年間、改正に向けて大変多くのご協力をいただいた皆様に、心より感謝申し上げます。

 私たちは、この社会で性暴力被害にあったことがない方はいないのではないかと考えています。そして、性暴力には程度の差は関係なく、被害者の「No」を無視し、奪うものであって、尊厳を破壊されるという点では、共通の苦しみを強いられるものだと思っています。
 Springの願いは「性暴力被害当事者の実態に即した刑法にしてほしい」ということです。そのために、性被害にあう人の実態をなんら考慮せず、被害者に不可能を強いている刑法の規定を改正すべく、活動を続けてきました。そして、2023年6月16日に2度目の刑法性犯罪改正が成立し、私たち当事者の実態に近づいたものとして、大いに歓迎しました。

 一方、まだ不十分な点も残ったことで、私たちSpringは「Yes Means Yes」型の刑法の実現、つまり「自発的に同意していない者への性行為は罪となる」ということ、そして公訴時効のさらなる見直し・撤廃を求めて、これからも活動してまいります。政府と国民全体がこの問題に真摯に向き合えば、性被害者を毎日のように生み出し続けている「社会通念」を変え、そして、刑法を変え、加害者も被害者も生まない国にすることは可能だと私たちは考えています。
 性暴力被害当事者の声が封じられない社会を目指し、仲間を集め、刑法を変えるために、皆さん一緒にがんばっていきましょう。

一般社団法人Spring共同代表
田所 由羽  早乙女祥子

二代目代表あいさつ

私たちは性暴力が身近にある社会のなかで生きています。
もしかしたら、あなたの親しい人の中にも性暴力から生き延びようとしている人がいつかもしれません。被害者が「性暴力のその後」を生きるためには、被害実態にあった法律や、回復までのサポート、そして、社会の理解が必要です、たとえ性被害にあっても、生きる希望を見つけられる社会になるよう、私達は活動を続けます。
いま現在も、日本のあらゆる場に蔓延している、同意のない性行為=性暴力が、犯罪として裁かれる社会を、一緒につくりましょう。

一般社団法人Spring二代目代表理事 佐藤由紀子

初代代表あいさつ

被害者だから感じられること、考えていること、被害経験があるから見える世界、
それを伝えることで多くの人が性暴力の問題を理解し、何かを感じ、動いてくれると実感しています。
性暴力を受けた人が、「自分の被害を知られたら地域で生きていけない」と脅えるのではなく、
「あなたの話を信じるよ」「あなたのせいじゃないよ」と伝えられ、
被害者をあたたかく力強く支えることができる社会を作るのが、私たちの希望です。

一般社団法人Spring初代代表理事 山本潤