2023年2月22日、国民民主党男女共同参画推進本部のヒアリングに、ロビイングチームより4名が出席しました。
Springはこれまでも、与野党関係なく超党派でのヒアリングに出席して参りました。
今回のヒアリングは、対面とオンラインのハイブリッドで行われ、国会議員の皆様に加え、地方各級議員・公認・推薦候補者と数多くの方々がご参加されました。
性犯罪の改正要綱案が法務大臣へ答申され、国会審議入りも間近という大事な時期に、私たちの見解および要望をお伝えする機会をいただけましたこと、大変ありがたく存じます。
お伝えした主な内容は以下のとおりです。
- 条見出しを「不同意性交等罪」に変更してほしい
- 国会で、刑法改正についての集中審議をしてほしい。その中で以下のことを明確にしてほしい
- 不同意の徴表として列挙された事由のうち「暴行・脅迫」について、程度は問わないこと
- 「同意しない意思を形成、表明、全うすることが困難にさせ…」について、同意しない意思を他者が認識可能な方法で表明しているにも関わらず、最終的にその者を性行為に参加させた場合も含まれること
- そのためにも、参考人質疑に性暴力被害当事者を呼んでほしい
- なお残る課題解決に向けて、さらなる実態調査・研究を行い、2年以内に見直しを行うことを、改正法律案の附則及び付帯決議に明記してほしい(以下、主要課題)
- 刑法性犯罪規定の基本構造を「Yes Means Yes」型にすること
- 地位関係性を利用した性行為について、明らかに対等でない場合の関係性を明記した処罰規定を新設すること
- 性交同意年齢の5歳差要件の運用で当罰性のある行為がすべて処罰されているか
- 公訴時効の撤廃または進行の開始を 30 歳まで停止すること等
- 今国会で刑法改正を実現してほしい
多くの方がご参加されたこともあり、この問題について耳慣れないという方もいらっしゃったかも知れません。
まずは、日本国内の世論も「NO means NO=いやよいやよは嫌なんです」や「Yes means Yes=積極的なYesだけがYes」という、人権感覚に基づいた国際的なスタンダードに変化しつつある、ということや
刑法改正の流れの真っ只中にある現在、国が先陣を切ってその姿勢を示していくことが求められている、ということが お伝えできていたら幸いです。
ヒアリングにお呼びいただきまして、誠にありがとうございました。
引き続き ビクティムファースト(被害者中心主義)の姿勢で、刑法改正にむけて歩みをともにしていただけますと幸甚です。