2025年5月20日(火)、衆議院議員会館で超党派ママパパ議員連盟の総会が開催されました。
総会には野田聖子議員をはじめ複数の議員が参加され、Springからは6名が出席しました。

総会では、Brave Movement共同設立者で元インターポールのボブ・シリング氏が登壇し、公訴時効、児童性的虐待画像(CSAM)、サバイバー評議会等に関するG7各国の子どもの性的虐待に関する法律比較と日本への提言を行いました。
シリング氏はまず、世界中で性暴力被害に苦しむ子どもたちが数百万人に上り、被害が深刻で長期的な心理的影響を及ぼしている現状を報告しました。また、子どもの頃の性暴力被害者がさらなる被害を受ける確率が高まることや、デジタル環境が加害を助長する危険性について説明されました。
また、インターポールの性的搾取データベース(ICSE)を用いて被害者の特定・救済が行われていることを紹介。特に乳幼児を含む極めて幼い被害者が深刻な性的虐待を受けている実態を示し、その衝撃と対応の困難さを指摘しました。
さらに、G7諸国における性犯罪の公訴時効の状況を比較し、日本はG7の中で最下位であることを指摘。性犯罪に関する時効を完全撤廃すること、インターネット上の安全性を高める法規制を推進することを強く求めました。
質疑応答では岡本あきこ議員より「時効の延長と立証の困難さ」について、水沼秀幸議員からは「AI生成のディープフェイク画像規制」に関する質問があり、ボブ氏は海外の先進的な事例を示しつつ、法整備の必要性を改めて強調しました。
Springはこの総会で共有された重要な情報を踏まえ、性暴力のない安全で尊厳ある社会の実現に向けて、引き続き関係議員や団体との連携を深めてまいります。
総会に参加された議員の皆様、貴重な機会をいただきありがとうございました。