2025年11月8日、東京ウィメンズプラザにてワークショップを開催いたしました。当日は事前申し込みの方や当日参加の方を含め10名が集まり、性的同意の本質について学びを深めました。

■第1部:講義「性的同意と刑法改正のいま」
前半の講義では、以下の内容について解説を行いました。
- 団体紹介とこれまでの歩み: 性被害当事者の声を政策に届けてきたロビイング活動の成果報告。
- 刑法性犯罪改正の変遷: 2017年、2023年の改正ポイントと、「不同意性交等罪」創設の意義。
- 「同意誤信」無罪判決と二次被害: 裁判で甚大な性被害を認定しつつも「同意があると思っていた」という加害者の主張が認められて無罪となる現状と、被害者心理(5F反応やフリーズ、解離)についての解説。
参加者は、実際の判例紹介や「レイプ神話」の解説を通じ、なぜ今「性的同意」の概念を社会に浸透させることが必要なのかを熱心に学んでいました。
■第2部:性的同意ワークショップ
後半は、2つのステップで性的同意について深く考えるワークショップを実施しました。
- 基礎ワーク:性的同意を考える
まずは、クイズ形式の10の設問(Q1〜Q10)を通じて、日常や映画のシーンにある「同意」の曖昧さを検討しました。
「映画で黙ってキスをするシーンに同意はあるか?」や「断ったら気まずいと思ってOKしたのは自由な同意か?」といった具体的な問いに対し、参加者は対話を通じて「沈黙は同意ではない」「同意はいつでも撤回できる」といった原則を確認しました。
まとめとして、同意の本質は「相手からYesをもらうこと」だけではなく、「いつでも自由にNoと言える対等な関係を築くこと」にあるという視点を共有しました。
- 応用ワーク:事例検討
続いて、実際の相談事例をモデルにしたケーススタディを行いました。
事例を「同意がないことを示す8つの例」に照らし合わせ、特に「立場による影響力(タイプ8)」や「アルコール・薬物の摂取(タイプ3)」、「意識不明(タイプ4)」が複合的に絡み合っており、対等な関係での意思決定が不可能な状況であったことが指摘されました。
■質疑応答とクロージング
質疑応答では「Yesと言われた後に本意ではなかったと言われた場合の対処」や「知的に困難を抱える方への伝え方のコツ」など、教育や実践の現場に即した質問が寄せられました。
最後に、Springより「東アジア性犯罪法比較白書」を紹介し、法整備のさらなる改善に向けたアクションへの協力を呼びかけました。
Springはこれからも、性被害当事者が生きやすい社会、そしてすべての人の性的同意が守られる未来を目指し、啓発活動を続けてまいります。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
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