今年9月に警察庁からご依頼を受け、12月12日、警察大学校にて性犯罪専科の警察官の方々に「警察の性犯罪捜査」を講義いたしました。
以下、講義を担当したスタッフのレポートです。
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捜査のプロはもちろん警察官ですが、性被害当事者だからこそ伝えられることがあります。
たとえば、顔見知りからの被害の場合、被害にあってもすぐに警察に通報できない被害者心理があること、また、事情聴取での聞き取りの際に、性暴力被害者がこれ以上自責しないようにするために使ってほしい言葉。
そして最も大切な「同意のない性交」と判断するには具体的にどんなことに注目すればよいのか、ということーー現場で捜査する警察官に伝えたいことはたくさんあります。
この日、講義をしていてとても驚いたことがありました。それは、今日受講されたほとんどの性犯罪専科の警察官の方々は私たちが想像する以上に、被害者の心情を理解されていたことです。そして本当にとても熱心にメモを取り、講義を聞いて下さいました。
「当事者の生の声」が、明日から現場で活かされることを願っています。
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警察庁の皆さま、そして受講してくださった警察官のみなさま、本当にありがとうございました。