10月28日(土)、NPO法人 性暴力救援センター・大阪SACHICOに視察で訪問させていただきました。
NPO法人 性暴力救援センター・大阪SACHICO は、全国初のワンストップ支援センターとして設立され、民間病院を拠点に24時間対応で、性暴力被害を受けた女性へ被害直後からの総合的支援を提供されています。
被害者支援の現状や課題等についてお話を伺い、相談室等もご案内いただきました。
SACHICOは設立当初から「同意のない性的行為はすべて性暴力である」との認識で支援を行われていて、7月の刑法改正でそれが法律に記された喜びをわかちあうことができました。
現在、支援のための予算が不足しているという切実な課題があることを伺いました。
予算拡充のためには、福岡県の性暴力根絶条例のような根拠となる条例の制定といった法整備が大きな力になるということを学びました。
とはいえ、根本的には民間に任せるのではなく、公立の病院にワンストップ支援センターを設けて公的に支援を行うことで、誰もが十分な支援をいつでもどこでも受けられるように整えることが求められています。
視察で直接支援現場を拝見し、支援に当たられている皆様のお話を伺えて、大変勉強になりました。
十分な支援体制を整え、性暴力の被害にあっても生きる希望までは奪われない社会を作っていくために、今後のロビイングや講演活動でも支援現場の声を伝えていきます。
なお、同日午後に大阪市内でシンポジウムに登壇した際、SACHICO視察のことにも触れて被害者支援拡充の重要性についてお話しました。( 詳しくはこちら )
ご訪問を受け入れてくださったNPO法人 性暴力救援センター・大阪SACHICOの皆様、ありがとうございました。
<関連ニュース>
駆け込み寺「人もお金も足りない」 性暴力相談右肩上がり、現場悲鳴 時事ドットコム(2023年11月25日)
全国初の性被害者ワンストップ支援センターが苦境 相談4000件超も医師確保できず 産経新聞(2023年9月23日)