イベント開催のご案内(3/16、於上智大学四谷キャンパス)
「未来の性教育・性的同意のあり方を考える~刑法性犯罪規定の改正でなにが変わったの?~」
パートナーと手をつなぐ、ハグする、キスする、セックスする。
性的行為の際に、相手が望んでいるか気持ちを確認する「性的同意」。
性的同意とは何か、そして性的同意をはじめとする「パートナーとの関係」つくりを学ぶために、現在の性教育はどう変わるべきか、参加者とともに考えるイベントを開催します。
性的同意を学ぶ機会は少ない
昨年6月16日、刑法性犯罪規定が改正され、不同意性交等罪が施行されました。同罪が施行されたことで「同意のない性的行為」は処罰の対象となり、刑事事件化される範囲が広がりました。しかし性的同意とは何か、パートナーに対しどこまでが「同意があるのか」十分な理解が浸透していないのが現状です。
そもそも、日本の教育現場では、学習指導要領に「妊娠の経過は取り扱わないものとする」とする規定(はどめ規定)があるために、受精や妊娠、感染症について学んでも、挿入を含めた性交について取り扱うことはありません。この「はどめ規定」によって、「性交」を説明せずに、性暴力や性被害とは何か、性暴力や性被害を回避するための性的同意について学ぶ機会は十分とは言えないのではないでしょうか。
ユース世代と性的同意とは何か考える
刑法性犯罪規定が改正された2023年は、芸能事務所での性加害事件をはじめ、芸能人やスポーツ選手による性暴力がマスメディアで取り上げられた年でもありました。同時に、グルーミング(性的な接触を図る目的で大人が子どもを手なずけること)によるデジタル性暴力や、教師による力関係を利用した生徒への性暴力など、地位や立場の上下関係を利用した性暴力の事件も多発し、子どもやユースへの大人の性加害はこれまでになく、注目を集めています。
本イベントでは、地位や関係性に乗じた性暴力の被害を受けやすい、10~20代の参加者の皆さんと一緒に、刑法性犯罪規定改正に至る背景や、改正を実現した被害当事者の思い、性的同意の深い意義を伝える事で、日本の学校でどのように「性的同意」を含めた「パートナーとの対等な関係の築き方」を教えるべきか、未来の望ましい性教育のあり方を考えます。
イベント概要
日時:3月16日(土)14:30~16:30(開場:14:00~)
会場:ハイブリッド方式(オンライン参加の場合ZOOMを使用)
会場:上智大学四谷キャンパス6号館3階302教室(教室6-302)
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
*JR中央線、東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ッ谷駅」麹町口・赤坂口から徒歩3分
*アクセスマップ:https://www.sophia.ac.jp/jpn/aboutsophia/access/campus/
主催:一般社団法人Spring/公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン/上智大学グローバル・コンサーン研究所(IGC)/#なんでないのプロジェクト
申し込みフォーム:https://forms.gle/6nMA69wN5h3kRkd3A
協力:上智大学エンパワーメントサークル Speak Up Sophia
後援:公益財団法人ジョイセフ
対象:ユース世代(高校生・大学生・若年社会人)の方50人【先着順】
当日スケジュール:
14:00 受付開始
14:30 開会挨拶・趣旨説明
14:35 共催団体挨拶(岡本菜穂子・IGC所員/上智大学総合人間科学部 看護学科 准教授)
14:40 基調講演①「刑法性犯罪規定改正について」(一般社団法人Spring)
15:05 基調講演②「性教育の現状と課題」(公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン)15:25 ディスカッション「未来の性教育・性的同意のあり方を考える」
16:20 議論のふりかえり
16:30 終了
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