2024年10月18日(金)午後、公益社団法人全国被害者支援ネットワーク・日本被害者学会・公益財団法人犯罪被害救援基金・警察庁 主催 全国犯罪被害者支援フォーラム2024「男児・男性の性暴力被害」 において、一般社団法人Springスタッフが講演をさせていただきました。
現地参加・YouTubeライブ配信・後日アーカイブ配信の3つの形式で行われ、全国各地より計459名の皆様にご視聴いただきました。
講演では、「性暴力被害の現状と回復への道のり」と題して、
男児・男性の性暴力被害に関わる実態調査アンケートの結果について
被害体験と回復への道のり
二次被害防止について
改正刑法の課題
についてお話しました。
事前のご質問にて、
「こどもの性暴力、性被害者の被害回復のために支援者側に求められる姿勢は?」と聞いていただき、
1、二次被害を起こさないこと(それには①「性暴力」の定義と②性被害の実態への理解が必要)
2,当事者の心理状況を学んで、深く理解した上で声掛けをすること
3,トラウマインフォームドケア(TIC)/トラウマインフォームドアプローチ(TIA)/トラウマ&バイオレンスインフォームドケア(TVIC)、逆境的小児期体験(ACEs)を理解している事
とお答えしました。
特に強調してお伝えしたことは、「子どもが被害にあった際、なかなか相談ができないため、相談窓口の周知とともに『どのような場合に相談するとよいのか、また相談した後にどのように物事がすすむのか』を大人からわかりやすく示してほしい。様々な方法で掲示・回覧してほしい」ということです。そうでないと不安や心配、加害者からの口止めの方が強く、打ち明けることは大変困難になります。
また、性暴力の加害者にも被害者にもならないためにも、小さいころからの「性的同意」の周知が大変重要だとお伝えしました。
実際に様々な支援の現場で被害当事者に関わってくださっている方々に、お話しする場を創っていただいたことに、心から感謝申し上げます。
皆さまからの感想も、わたしたちの活動の大きな励みになりました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。