2025年9月12日(金) 東京ミッドタウンにて、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンが実施しているキャンペーン「SRHR for JAPAN」主催の勉強会「命と心をまなぶ、学校から社会へ:生命(いのち)の安全教育の最前線と未来」にて、「性的同意をどう教えるべきか」というテーマで講義とワークショップを行いました。
Springは、SRHR for JAPANのパートナー団体として参画しています。
参考:「性暴力のない社会」を目指して——Springが変えてきたもの、これから変えるもの
https://srhrforjapan.com/article/0007spring/

まず始めに導入講義を行い、性的同意について改正刑法や判例を用いて説明をし、その内容を参考に、約80名の参加者の方でグループワークを行いました。
グループワークは下記2つのテーマを設定しました。
・「バウンダリーについて考える」
・「性的同意についての事例検討」
バウンダリー(境界線)のワークでは、まず個々にバウンダリーについての体験を書き出していただきましたが、日常の中でバウンダリーを意識することがないからかあまり書き出せなかったという方もいらっしゃいました。
しかし個々に書き出した体験をグループ内でシェアすると、他の人の体験を聞いて「そういえばそんなことあったかも」と思い出したり、「もしかしてこんなことも該当するかも?」「我が子のバウンダリーを守れていなかった気がする」等々、自覚していないだけでバウンダリーについての体験が日常の中に溢れていることを可視化することができました。

次に行った性的同意についての事例検討のワークでは、3つの事例のうちの1つを各グループで検討していただきました。
検討内容は下記2点で、「当事者」「性的同意について教える立場」「観察・フィードバック」という3つの視点で考えるものでした。
・「同意が成立しているかどうか」
・「子どもたちへどう伝えたら良いか」
時間が限られていましたが議論は白熱し、「同意が成立しているかどうか」については全グループが回答を見出せていました。
各事例ごとに1グループずつ発表をしていただき、導入講義で説明のあった「性的同意の3つの条件」と、改正刑法で明示された「同意がないことを示す8つの例」に基づいて解説をしました。
各チームの発表内容を伺い、抜け漏れていたと思われる大切な視点をお伝えすると参加者の方は驚いている方も多く、大きな気付きにつながったように思います。
そして実践の中で子どもたちへ伝える際のポイントをまとめ、どのような視点を持つのが良いかを理解いただきました。
Springでは今後も、さらなる改正に必要な「性的同意についての社会通念の形成」のため、様々な形で発信していきたいと思います。
ご参加いただいた皆さま、SHRH for JAPANの皆さま、ありがとうございました。
参照:
こちらのページより、主催団体の開催報告をご覧いただけます。
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