2025年9月27日、東京駅前の行幸通りにて開催された「SRHR for ALL!スタンディングアクション」に参加しました。このアクションは、公益財団法人ジョイセフ様と#なんでないのプロジェクト様が中心となって主催し、性と生殖に関する健康と権利(SRHR)をすべての人に保障することを目指して行われたものです。今回で3回目の開催となり、回を重ねるごとにその意義と広がりを深く感じる場となっています。
当日は、各方面から参加された団体や個人の皆さんが、それぞれの立場からSRHRの重要性を訴えました。当事者の声、支援者の声、そして社会を変えたいという市民の声が、東京駅前にて響き合い、連帯の力を感じるひとときとなりました。またそれだけに、現状の課題の大きさが感じられ、SRHRの保障には制度の整備はもちろん、前提として社会全体の理解が不可欠であることを改めて実感しました。
私たち一般社団法人Springは、2023年の性犯罪に関する刑法改正後も、被害の実態に即さない判決が次々と出されている現状に対して問題意識を持ち、 性的同意の周知と理解の促進、性犯罪における公訴時効の撤廃や Yes Means Yes型刑法の導入検討のための調査に取り組んでいることを共有しました。また、NHKが運営していた「性暴力を考える」サイトの閉鎖についても、問題発信や社会的な議論のための場が失われたことへの懸念を表明し、署名への協力をよびかけました。
参加者の皆さんがそれぞれ固有の目的や信念を持って活動されている中、ある活動の目的(例えば「安全に子どもを産み育てること」)が、決して他の活動の目的(例えば「子どもを産まない人生を選ぶこと」「多様な避妊の方法を用意すること」)を否定するものではなく、双方が共存できるのだということを、今回のアクションを通じて強く感じました。多様な社会的活動が互いを分断することなく、連携しながら強化し合い進化していくことこそが、成熟した社会の姿なのだと思います。
今後も、私たちは性被害当事者の声を政治や司法の場に届けて、誰もが安心して生きられる社会の実現に向け、活動を続けてまいります。
参考:
SRHRセプテンバー 東京駅前でスタンディング 「私のからだは私のもの」 生活ニュースコモンズ(2025/9/30)
SRHR for JAPAN 「性暴力のない社会」を目指して——Springが変えてきたもの、これから変えるもの (2025/8/19)
2024年下半期もたくさんのSRHR関連イベントに参加しました
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