2026年1月30日、警察庁主催の「第10回 子どもの性被害防止セミナー」に出席しました。
本セミナーでは、子どもへの性加害を防止するための世界的な動向や、捜査機関同士の国際連携の取り組みについて学ぶとともに、終了後には関係者の皆さまとネットワーキングを通じた意見交換を行いました。
なお、前回(第9回)のセミナーは警察庁公式YouTubeにて公開されており、本セミナーについても後日公開されることが想定されます。

セミナー冒頭では、警察庁生活安全局長より、ご挨拶および次のようなご説明がありました。
- SNSやスマートフォンの普及に伴い、子どもへの性被害の低年齢化が深刻化していること
- 東南アジアにおける児童買春を目的とした海外渡航や、SNS上でのグルーミングが大きな課題となっていること
- 生成AIを用いた性的ディープフェイクへの対応が喫緊の課題であること
- 国際機関、関係省庁、民間事業者を含めた官民・国際連携の重要性
- 日本として初めて、オンライン上での国際協働オペレーションに参加し、検挙実績を上げたこと
- ラオスにおける児童の性的搾取事案をはじめ、今後さらに各国との連携を強化していく方針
当日は以下の講演が行われました。
講演1:日本における児童の性的搾取事犯等の現状と対策
/ 警察庁生活安全局人身安全・少年課少年保護対策室長 渡部 剛士
講演2:世界情勢~オンラインにおける児童の性的搾取をめぐる現在の脅威と傾向~
/NCMEC(National Center for Missing & Exploited Children)
上級副社長 ジョン・シーハン 氏
講演3:児童買春を目的とした海外渡航および児童の性的搾取に対する DSI の捜査手法
/タイ王国司法省特別捜査局(DSI)
アンチャナ特別調査官
ナポル特別捜査官
講演4:オンラインゲームの利用に伴う児童保護のための現状と対策について
/一般社団法人日本オンラインゲーム協会(JOGA)
共同代表理事 植田修平氏
講演5:検挙事例(日本人によるラオス等における児童の性的搾取等事案について)
/愛知県警察本部生活安全部少年課
特に、タイにおける捜査手法の実例や、日本人による海外での検挙事例は非常に衝撃的であり、日本における捜査体制や国際連携のさらなる強化が不可欠であることを強く実感しました。
近年、子どもへの性被害は国境を越え、組織的に行われるケースが増加しています。
セクストーション(性的脅迫)も横行し、世界では被害を苦に命を絶つ子どももいます。
各国の捜査機関やNGO・NPOが連携し被害者支援に取り組んでいる一方で、一度インターネット上に流通した画像や動画を完全に回収することの難しさという厳しい現実も共有されました。
NCMECのジョン・シーハン上級副社長からは、性的画像等の削除を支援する取り組み「Take It Down」について紹介があり、
「多くの企業が削除要請に積極的でない現状があるため、アメリカ司法省と連携し、被害の報告や対応しない企業の把握を行っている」
との説明がありました。
日本国内でも、年々、子どもへの性被害を防止するための法制度や対策が整いつつあります。
Springとしても、今後も国内外の動向に学びながら活動を続けてまいります。
今年もこのような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
【当日の報道】
警察庁“子供の性被害”防ぐセミナー 外国機関などと連携確認(日テレNEWS NNN)
警察庁が「子供の性被害防止セミナー」を開催 SNS通じた子供への性犯罪増加を受け海外の捜査機関などと連携へ|FNNプライムオンライン
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