みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
新型コロナウイルスの影響であらゆることが制限された1年でしたが、早いもので師走を迎えました。
法務省での「性犯罪にかかわる刑事法検討会」の議論が山場を迎えているなか、Springもロビイングをはじめ、性暴力被害について幅広い活動を実施しました。
< ご面談した国会議員の皆さま・その他の活動(日付 / 五十音順)>
◆11/12(木)ロビイング
野田聖子議員呼びかけのもと、加藤あゆこ議員、木村弥生議員、鈴木貴子議員、森まさこ議員がお集まりくださり、性暴力の課題解決に向けて、より具体的な議論を交わしました。
◆11/12(木)内閣府 橋本聖子 特命担当大臣 意見交換会への出席
11月12日から25日までは女性への暴力防止月間。
今年は性暴力をテーマに取り組むとのことで、今回はワンストップセンターのSARC東京理事・精神科医・武蔵野大学教授の小西聖子さん、bond project スタッフ、山本潤が内閣府に伺い、橋本大臣と意見交換をしました。 内閣府が性暴力対策にますます取り組むことの必要性を共有できたと思います。
◆11/20(金)
・内閣府 橋本聖子 特命担当大臣(男女共同参画)に要望書を提出
(右から、代表理事 山本潤、橋本聖子大臣、副代表 佐藤由紀子、副代表 岩田美佐)
Springが実施したアンケート調査で明らかになった6,000件近くもの性暴力被害の実態。
最後の質問項目「どのような社会になれば、被害を相談しやすくなりますか?」では実に4,000件近くの被害者からの切実な声が寄せられました。
「被害者を責めない社会になること」「加害者が適切に処罰されること」
「男尊女卑の社会が変わること」「警察の対応が変わること」
寄せられた声と調査で明らかになった性暴力被害の実態をもとに、内閣府を訪れ、橋本聖子大臣に要望書を提出しました。
要望書はこちらのPDFファイルからご覧いただけます。
今年、Springは3月に被害者が求める支援の拡充の要望を初めて内閣府に提出し、その3ヶ月後に内閣府が「性犯罪・性暴力の対策の強化の方針」が橋本大臣の声明とともに発表され、政府の骨太の方針に盛り込まれまるなどの成果をあげました。
今回は前回に続く2回目の要望となりましたが、たくさんの被害者の方の声を届けることができ、橋本大臣からは「どの声も喫緊に取り組まなければならない重要な課題。より一層の対策強化に取り組む」との言葉をいただきました。
・立憲民主党「税制改正要望に関するヒアリング」に参加
他市民5団体と共に立憲民主党「税制改正要望に関するヒアリング」に参加しました。Springからは主に、被害当事者のカウンセリングに関する医療費控除について発言しました。カウンセリングは、自分らしい人生を取り戻し歩むために非常に必要なことです。一日も早い実現を望みます。
・院内集会「5,899件の性暴力被害から見えた実態 〜被害当事者が望む未来とは〜」開催
当日はたくさんの議員、メディア、市民の皆さまがご来場くださいました。
貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました。
完成版報告書はまもなく公開予定です。もうしばらくお待ちください。
◆11/26(木)ロビイング
11月はSpringにとって、性暴力の課題改善に向けて慌ただしく走り抜けた1カ月でした。
性被害にあわれた方が生きる希望を見出せる社会になるよう、Springは課題解決に向けて、議員や関係省庁のみなさまとともに引き続き議論を交わしてまいります。
議員のみなさま、関係省庁のみなさま、貴重なお時間をいただきありがとうございました。