今回は、前回の2017年法改正よりご尽力いただいている議員とのご面談をさせていただきました。
現在の法制審における課題や今後の展望など、ざっくばらんなお話をさせていただき、「当事者の皆さんが実態をお伝えいただくのは本当に重要だと思いますし、当事者でこそできることだと思います。」という心強いお言葉をいただきました。
また、今回の面談より私たちは、先日公開しました「暴行脅迫要件」等の見直しに向けた議論の要望書を持参し、ご説明にまいりました。
さらには、今後の展望として、予算要望と刑法改正がどうつながるかを具体的に教えていただき、次のフェーズに入ったんだなと思いました。これまで被害者支援体制の拡充についても訴えてまいりましたが、予算編成のスケジュール感を把握せず訴えていた部分が少なからずありました。
今後は厚労省、厚労部会や各省庁とも予算の仕組みを共有した上で話をしていくことで、より具体的なロビイングをしていけると考えています。
今後も性暴力の実態と刑法の課題点についてお伝えする機会を頂戴できれば幸いです。
貴重なお時間を頂きまして誠にありがとうございました。
<ご面談した国会議員とのお写真>
Springは毎月ロビイングを行い、2017年に改正されてもなお残る刑法性犯罪の問題点と、どのような社会になれば性暴力をなくせるのかについて、性被害当事者の視点を踏まえ具体的な政策提言をします。
さまざまな政党の国会議員や関係省庁の皆さまへ面談をし、国会で議論がなされるよう働きかけることで、政策決定の場に当事者の声を届けています。
2021年9月16日には、上川法務大臣が法制審議会に刑法性犯罪の再改正について諮問し、2月28日には第五回が開催されました。次回は3月29日に開催予定です。
四回目までの議事録が法務省HPに掲載されていますので、ぜひご覧ください。
<関連リンク>
法務省:性犯罪に関する刑事法検討会(各回の議事録等が見られます)
Spring:性犯罪に関する刑事法検討会の取りまとめ報告を受けての要望
法務省:法制審議会-刑事法(性犯罪関係)部会(各回の議事録等が見られます)