6月は、8名の議員の皆様とお話しすることができました。
法制審議会では条文のたたき台も提出され、どんな言葉で性犯罪が規定されるのか、議論されています。
なかでも私たちは、暴行脅迫要件と心神喪失・抗拒不能要件を見直し、不同意の性交を性犯罪として規定するよう強く求めています。
たたき台はこちらからご覧いただけます。
たたき台をうけてSpringが提出した要望書はこちらからご覧いただけます。
たたき台A-2案の懸念点の一つは、複雑な表現で国民に性暴力とは何かが伝わらないのではないかということです。
刑法が変わることで、これまで抜け落ちてしまっている性暴力をすくいあげることはもちろん切実な願いですが、
加えて、刑法に<性暴力とはなにか>を明記することで、それが性暴力であり、人権の侵害であり、してはいけないことであると、国民が広く認識し、社会通念や常識となってほしいのです。
刑法が変わり、性暴力が正しく裁かれ、人々の意識が変わり、性暴力がなくなっていく...私たちは性暴力のない社会を切望しています。
その<性暴力とはなにか>を説明する文言は、「拒絶」よりも「同意」の方が、本質的であり、わかりやすいのではないかと思うのです。
今後も性暴力の実態と刑法の課題点についてお伝えする機会を頂戴できれば幸いです。
議員の皆様、貴重なお時間を頂きまして誠にありがとうございました。
< ご面談した国会議員のみなさま (日付/名前順) >
◆6月7日
◆6月14日
Springは毎月ロビイングを行い、2017年に改正されてもなお残る刑法性犯罪の問題点と、どのような社会になれば性暴力をなくせるのかについて、性被害当事者の視点を踏まえ具体的な政策提言をします。
さまざまな政党の国会議員や関係省庁の皆さまへ面談をし、国会で議論がなされるよう働きかけることで、政策決定の場に当事者の声を届けています。
2021年9月16日には、上川法務大臣が法制審議会に刑法性犯罪の再改正について諮問し、8月5日には第九回が開催されました。
八回目までの議事録が法務省HPに掲載されていますので、ぜひご覧ください。
<関連リンク>
法務省:性犯罪に関する刑事法検討会(各回の議事録等が見られます)
Spring:法制審議会の重要局面に際しての要望
法務省:法制審議会-刑事法(性犯罪関係)部会(各回の議事録等が見られます)