2023年1月28日、Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラムにて、私たちSpringに密着取材をした動画「性被害者の声は届く イエス・ミーンズ・イエスの未来へ」が公開されました。
(画像をクリックすると、Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラムのサイトへ移ります)
Springは、性被害当事者らを中心とした団体です。「刑法性犯罪規定の改正」を目指して、2017年から活動しています。
刑法だけでなく、「法律とは変えることができないもの」。そう思っている人も多いかもしれません。しかし時代が変わり人が変わるにつれ、変えるべきもの、変わったほうがいいもの、変えなければいけないものもあります。
刑法性犯罪規定は、性被害の実態にそったものであってほしい。誰ひとりとして法から取りこぼされてほしくないーー当事者らのそんな思いから、この活動ははじまっています。
では、法律はどのようにすれば変えられるのか?
今回の動画は、Springの活動をとおして「アドボカシー活動」「ロビイング」について知っていただける内容となりました。
はじまりは、2021年。動画にも登場するSpringスタッフのひとりが、「刑法性犯罪規定の改正を目指してアドボカシー活動をしている」「具体的にはロビイングに力を入れている」ということをより具体的かつわかりやすく、より多くの人に伝えるにはどうすればいいだろう、と考えたことがきっかけでした。
アドボカシーは、日本語で「政策提言」と訳されることが多いですが、Springでは「市民の声を政治の場に届け、政策決定に影響を与える活動全般」と解釈しています。刑法性犯罪規定を改正するためのアドボカシー活動の具体的な方法として、私たちは市民の声を集めるソーシャルアクションや、関係省庁および一般市民向けの講演活動、そして国会議員や関係省庁のもとに出向いて提言するロビイングを行っています。
なかでも活動の核と位置づけているロビイングについては、その模様を「ロビイング報告」として公式ホームページに掲載しています。しかしロビイングの9割は事前の準備や調整とも言われているため、その全貌を伝えるのはむずかしいと感じていました。
そんな中、さまざまなクリエイターが映像や記事を発信する「Yahoo! JAPANクリエイターズプログラム」などで活動するクリエイターの内田英恵さんとの縁があり、2022年6月から密着取材がスタートしました。
動画では複数人のスタッフが、自身が過去に受けた性被害を語り、なぜ刑法を変えたいのか、どのように変えたいのかを語っています。そこにはどんな壁があるかも、明らかになっていきます。
これまでもさまざまな法律が、無数の市民の声に後押しされて変わってきました。Springは、ひとりひとりの声は小さくとも、それが集まれば大きなうねりになると信じて活動しています。10分強という短い動画ではありますが、声を届けるためのロビイング活動の一端をご覧ください。「社会を変えたい」と願うすべての人に、参考にしていただければ幸いです。
密着取材を快く受け入れていただいた国会議員のみなさまには、この場を借りて御礼申し上げます。
動画をご視聴されましたら、SNSなどでぜひ感想の投稿、拡散をお願いいたします。
その際、ハッシュタグ「 #性被害者の声は届く」「 #刑法改正に挑む当事者たちのドキュメンタリー」を入れてくださると嬉しいです。
Spring HP内の特設ページ(準備中)にて、ハッシュタグを使用したつぶやきをご紹介させていただく可能性がございます。