2024年1月20日(土)、新聞労連四国地連本部様からのご依頼で、「メディアは性暴力にどう向き合うべきか」をテーマにした勉強会において、Springスタッフが講師を務めさせていただきました。
今回は、新聞労連に所属されている全国の報道関係者の皆様を対象に、リアル(於:徳島新聞社)とオンラインのハイブリットで行われました。
第一部では、Springからは、
「性暴力被害者が取り組んだ刑法改正と性被害報道の在り方」
と題し、刑法改正を被害者の視点に立って推し進めてきた立場より、下記の内容をお伝えしました。
1、旧刑法の問題点(警察の対応はどうだったか)
2、新刑法の内容と今後の課題
3、当事者はどのように取り組んできたか
4、そのなかで見えてきた実態調査結果
5、マスコミ報道に期待する事、二次被害を防ぐには
2017年改正から2023年改正の間に、メディア報道の在り方、世論、警察対応など、様々な面で性被害を取り巻く環境が、目まぐるしく変化してきました。
特に、その中で生じるメディアによる「二次加害・二次被害」は時には深刻なものであることを、被害者心理の解説や二次被害の具体例等、様々な資料を用いてお伝えしました。
受講いただいた方からは
「刑法改正のポイントや性暴力被害の実態を分かりやすくまとめてくれ、深い学びになった」「多くのすごい資料をいただいた。じっくり読んで、取材に生かしたい」
などのお言葉をいただきました。
また、第二部では、南 彰さんによる、「メディアは性暴力とどう向き合うべきか」でした。
学校現場での性暴力事件を追いかけ、朝日新聞記者時代に「黙殺される教師の『性暴力』」を出版した琉球新報・南彰さん(元新聞労連中央執行委員長)に、性暴力取材の在り方や注意点についてお話しいただきました。
これからも、報道関係者の皆様と連携しながら、社会意識の変革を目指し、共に歩んで行ければ幸いです。
この度は、お声がけいただき、誠にありがとうございました。
<参考図書>
新聞労連が作成した「失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック」