2024年4月5日、公明党の子どもたちを性暴力等から守るための制度検討プロジェクトチーム座長の浮島とも子議員をはじめとする公明党国会議員の皆さんからのヒアリングに出席しました。
日本版DBS法案に関して合同で要望書を提出したBeBraveJapanの石田郁子さんとともに参加しました。
Springはこれまでも、与野党の議員の方々に性暴力被害の実態をご理解いただくためにヒアリングに出席して参りました。今回は5月9日に衆議院で審議入りした、いわゆる「日本版DBS法案」に関する意見交換を行いました。
※写真右から4番目が浮島とも子衆議院議員。一番左から秋野公造参議院議員、佐々木さやか参議院議員、一番右から山﨑正恭衆議院議員、安江伸夫参議院議員、下野六太参議院議員。
※ヒアリング時「日本版DBS法案」の審議は始まっていませんでしたが、6月19日に参議院本会議で可決・成立しました。
ヒアリングでは、法案に対してこれまでSpringで共同要望書の提出などを通じて伝えてきた内容を説明いたしました。
三者合同の要望についてはこちら
法案成立を受けた三者合同の声明についてはこちら
主なものとしては
- 対象となる「事業・職種」を拡大し、犯歴が「無い」ことの確認・登録方式にする、いわゆる「日本版Ofsted」を導入すること
- その犯歴とするものの「範囲」を拡大すること
- 犯歴照会の期限を「無期限」にすること
などです。
また、これらの実現のために
- 累犯性や常習性についてエビデンスの確立が急務であること
- ストーカーなど、支配欲が原因として行われる点で現行法案の犯歴に含まれる性暴力と親和性のある暴力についても含むことを検討してほしいということ
- 学者だけでなく加害者臨床の専門家を参考人に招致してほしいということ
などの意見交換を行いました。
ご出席頂いた議員の皆さま、誠にありがとうございました。
現在法案は成立しましたが、これがゴールではなく、ここから運用を注視し、子どもを取り巻く社会実態に即し、再犯防止の観点からも有効である形になっていくことを期待しています。
引き続きビクティムファースト(被害者中心主義)の姿勢で、再犯を防ぎ子どもを性暴力から守るために、歩みをともにしていただけますと幸甚です。