3月17日火曜日、法務省にて、森まさこ法務大臣への要望書・署名提出 及び ご面談が実現しました。終了後は、記者会見を開きました。この日を無事に迎え、皆さまの声を法務大臣へ直接届けることができ、大変うれしく思います。
森まさこ法務大臣 / ワンツー議連 宮路拓馬衆議院議員 / 市民プロジェクトメンバーら・Springからは4名参加(写真提供:Change.org)
みんなの想いを、お花にこめて(写真提供:Change.org)
このたび、12団体からなる刑法改正市民プロジェクトより、要望書を提出しました。
▼「性犯罪に関する刑法の改正を求める要望書」
内容の概要は、下記の通りです。
・法制審議会「刑事法(性犯罪関係)部会」、もしくはその前段となる検討会の設置
・審議における委員に、性暴力被害当事者、ならびに性暴力被害の現場で支援に携わる者を、複数名入れること
・前回積み残された課題及び、実態を踏まえ新たに検討を求める事項の要望
また、要望書と合わせて、昨年4月に立ち上がったSpringら3団体で実施中のオンライン署名94,231通を、寄せられたコメント約3,000件と共に届けてまいりました。
2019年6月の前回提出時から、倍以上となる94,000通を超える賛同が集まりました。
熱心に耳を傾けてくださり、参加者一同エンパワメントされました(写真提供:Change.org)
提出後、約20分ほどご面談をさせていただき、森大臣からは
「声を上げられない人もいるので、9万通以上の重みを感じている」
「スピード感をもって、3月中にできるだけ進めていきたい」
という力強いお言葉をいただきました。皆さまのおかげでまた少し前進することができました。
その後、司法記者クラブにて記者会見を開き、今回提出した要望書についての詳しい説明などをいたしました。
左から:(一社)Voice Up Japan / NPO法人ヒューマンライツ・ナウ / (一社)Spring / 市民プロジェクトより NPO法人スクールセクシャルハラスメント防止関東ネットワーク・NPO法人ぱっぷす (写真提供:Change.org)
当団体代表理事・山本潤からは、
「ワンツー議連(自民党「性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」)から、一気に話が進んだ」
「3月12日に名古屋高裁にて逆転有罪判決が出た流れと、無関係ではないと思っている」
など、今回の提出により、法改正への動きがさらに進むことを期待する旨をお伝えしました。
昨年4月から始まったフラワーデモをはじめ、相次いで出た無罪判決や逆転有罪判決。世論の注目が高まっているこのタイミングで、法務大臣へ直接 要望書・署名を提出できたことは、非常に意味があると考えます。
市民の声を政治の場に届けるには「おかしい」と声をあげる、ひとりひとりの声がとても重要です。
Springでは、市民の声を集める「OneVoiceキャンペーン」も実施中です!
また、「Spring全国キャンペーン」をスタートして、この3月で2周年を迎えることができました。全国に少しずつ、活動の輪が広がっていることを実感しています。
「ひとりひとりの声はか細くても
それを集めたらきっと
社会を変えるほどの
大きな『声』になる」
実態にあった法改正が実現するよう、引きつづきご支援・応援をよろしくお願いします。
<本件に関する記事一覧>2020年3月20日現在
▼「性犯罪刑法、更なる改正に向けて要望書 森大臣「3月中にできるだけ進行させていきたい」」:ライター 小川たまか
▼「抗拒不能」要件撤廃を 性犯罪の刑法改正、法相に要望:産経新聞
▼「性犯罪の刑法改正を」市民団体が要望書 森法務大臣「国民の関心は高まっている」:弁護士ドットコム
▼「刑法改正議論に性犯罪被害者の声を」市民団体ら 森法相に要望書提出:毎日新聞
▼性犯罪の刑法改正への取り組みを法相に要望 市民団体:NHK NEWS WEB
▼94,000の刑法改正を求める署名を法務大臣へ提出:Change.org japan