3月31日、森まさこ法務大臣から「性犯罪に関する刑事法検討会」を法務省内に起ち上げることになったと発表がありました。
2017年に施行された改正刑法について見直しが必要かどうかを議論するもので、Springがこれまでロビイングなどの活動をとおして求めてきたものです。
法務省は2018年に性犯罪の実態を調査するワーキンググループを設置し、改正後の裁判や海外の法整備など実態調査をおこなってきました。その結果や、専門家、被害者らへのヒアリングをまとめた報告書が同法務省のHPで公表されています。
▼第14回性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ
この調査を踏まえ、検討会で「暴行・脅迫用件の撤廃」「不同意性交罪の創設」「性交同意年齢の引き上げ」などが議論され、法改正が必要と判断すれば、法務大臣が法制審議会に諮問します。
もうひとつ、日ごろからSpringを応援してくださるみなさまにお伝えしたい大事なことがあります。
それは、検討委員会のメンバーに、当団体代表理事・山本潤が入ったことです。
「私たちのことを、私たち抜きで決めないでください」ーーこれまでSpringはこう訴えてきました。2017年の改正時、被害者当事者や支援者の声が十分に反映されたとはいえませんでした。見直しの際には、被害の実態を知る人を検討会のメンバーに入れてほしい、というのは私たちの強い願いでした。
【ご報告】#性犯罪 に関する刑事法検討会委員に入りました!
私たち抜きで決めないで
刑法性犯罪を議論する検討会に被害当事者が悲願でした。色々な方の応援のおかげで叶いました。https://t.co/Amr2Kg6S6N
上げられた声を届ける窓になりたい。
力不足ですが精一杯努めたいと思います。— 一般社団法人Spring代表理事山本潤 (@biwayou) March 31, 2020
ほかにも、被害者心理をよく知る精神科医や弁護士、被害者支援の最前線に立つ臨床心理士・公認心理師がメンバーに加わったことをとてもうれしく、そして心強く感じています。
ここが、スタートラインです。
被害当事者、支援者の声を届け、刑法のさらなる改正を実現するため、Springはこの春さらに前進いたします。