2019年10月14日(月・祝)名古屋第二赤十字病院 1階研修ホールにて開催しました。
当日は雨模様にもかかわらず、61名の市民の皆さま、そして4名の議員のご参加をいただきました。
本当にありがとうございました。
日赤なごやなごみの片岡さまの司会でイベントがスタートしました。
まず、代表理事の山本から名古屋での現状をお伝えし、
勇気をもって訴えた被害者は「無罪」という判決をうけてどれくらいの衝撃をうけたのだろうと被害者の方に想いを馳せつつ
暴行脅迫要件の存在や、抗拒不能についての説明が行われ、2020年の刑法性犯罪見直しの重要性が訴えられました。
イベント後編では
途中、参加者のみなさまでの性暴力をなくしていくためのアクションをはなしあっていただき、
・小学校、中学校での早い段階での性教育
・医療・福祉。法曹関係者への教育の必要性
など様々なアイディアが出されました。
◆ 模擬ロビイング体験 ◆
国会議員や関係省庁の皆さまに当事者としての体験を交えながら、これ以上、私たちのような被害者を生み出して欲しくないという想いを伝え、具体的な政策提言をするロビイング
名古屋のご参加の皆さまは、男性も含めて積極的に参加の表明をしていただきました。
参加したみなさまからは、「ロビイングとは何かよくわからなかったが具体的なロビイングのイメージがわかりました」
「国会議員の方に訴えてよかったのだ、議員が聞いてくれることがわかった」
などのご感想をいただきました。
また、名古屋に拠点をおくメディアの方々も熱心に取材に取り組んでいただいている様子がわかりました。
岡崎の判決について、しっかりとした報道がなされたことが「フラワーデモ」への流れに、社会的な関心の高まりに続いています。
東京を拠点として活動して、フラワーデモに参加したりしていると、「被害当事者」がとても身近に感じることが増えてきています。
しかし、今回の名古屋では、まだまだ「被害当事者」であると名乗ることには、大きなハードルがあると感じました。
「被害当事者」は、きっと、あなたの身近にいます。
もしかしたら、この記事を読んでくださっている、あなた自身、かもしれません。
被害当事者が生きやすい社会をつくるために、被害当事者が声をあげることを躊躇うような社会を変えていくために、みなさまと共に歩んでいきたいです。
さいごに・・・
イベント前に名古屋地方裁判所岡崎支部でスタンディングを行いました。
名古屋地方裁判所岡崎支部では、中学2年から長女(19)への性的虐待を行っていた父親についての裁判に対して、「無罪」という判決がありました。(4月8日検察側控訴)
なぜ、「無罪」という判決が出たのか。
被害当事者らの団体としては、受け入れがたいものです。そして全国各地で開催されているフラワーデモなどでも市民からこの判決に抗議の声が上がっています。
現状を変えていくためには、どのようなプロセスを経ていくことが必要なのか、
今回のイベントで名古屋のみなさまにお伝えしました。
今回、ご来場くださった市民の皆さま、議員の皆さま、そして報道関係者の皆さま
本当にありがとうございました!