昨年末に英国大使館様より、性被害当事者への配慮等について講師のご依頼があり、2021年3月5日の実施が決まり、Springロビイングチームより3名が受け持たせていただきました。
資料などを英語で作成しなければ!と緊張していたところ、「日本語で大丈夫ですよ」と言っていただいてとてもホッとしました。後で伺ったところ、前々日に送付した資料を大使館スタッフの方が全て英訳・配布し、事前に目を通してご準備くださったそうです。他にも、被害当事者の私たちが当日を快適に過ごせるように様々にお心遣いくださっていたことが本当に嬉しく、とても強く印象に残りました。さすが紳士の国ですね。
講師の3名は、それぞれ以下のようなテーマを持って準備しました。
「私の性被害に関する経験と二次被害について」
「日本に於ける性被害への対応の実態について」
「日本社会の中に未だ残る、性の通説を変えるための性教育を!」
その後の意見交換会では、被害者から相談があった場合の具体的な言葉掛けや対応についてなど、領事館スタッフの皆様それぞれからとても熱心な質問があり、その熱意に、私たちの方が勇気づけられたり心が癒される思いがしました。
「不快な言葉があったりしたら遠慮なく指摘してくれるように。自分たちの学びになることだから」と何度も念押しされましたが、そのようなことは全くありませんでしたし、日本のどこでもこのような対応であったら、どんなにか被害者が傷つけられず救われる思いがするだろうかと思わずにはいられませんでした。
このように「ヴィクティム・ファースト」を実践している英国大使館の皆様に、日本でも「ヴィクティム・ファースト」が当たり前になることが、刑法改正には欠かせないということを実感を持って学ばせていただいた1日でした。
英国大使館の皆様、ありがとうございました。