2月のロビイングでは、1名の議員様とお話しすることができました。
始めてご面談の機会を頂き、まずはSpringのご紹介と刑法改正の概要をご説明などをさせていただきました。
どの議員様とお話をしても思うのは、どんな分野とも性暴力の問題はつながっているということです。
障害者福祉では、個人(医療)モデルではなく社会モデルを採ることが一般的です。
これは、障害者の生活上の困難を、本人の問題と捉えるのではなく環境の問題と捉えるということです。
周囲の人が、障害がどういうもので、どういった対応ができるのかを理解すること—
制度として、それらの合理的配慮をとれる十分な環境を整えること—
性暴力被害者にも、そういった社会モデルの視点が重要ではないかと感じました。
周囲の人が、性暴力や被害者の実態がどういうもので、被害者にどういった対応ができるのかを理解すること—
制度として、被害者のケアや性暴力をなくすための適切な対応をとれる十分な環境を整えること—
その一つが、被害実態にそくした刑法へと改正することだと思います。
今後も性暴力の実態と刑法の課題点についてお伝えする機会を頂戴できれば幸いです。
貴重なお時間を頂きまして誠にありがとうございました。
< ご面談した国会議員のみなさま (日付/名前順) >
◆2/24(木)
ロビイングでお会いした約一週間後の、3月1日の通常国会法務委員会質疑において、私たちの活動についても触れながら、性被害の実態に照らせば公訴時効が今のままでは短すぎるということが国会で共有されました!
youtube動画
[9:30]から3分間ほどご覧いただけます。
Springは毎月ロビイングを行い、2017年に改正されてもなお残る刑法性犯罪の問題点と、どのような社会になれば性暴力をなくせるのかについて、性被害当事者の視点を踏まえ具体的な政策提言をします。
さまざまな政党の国会議員や関係省庁の皆さまへ面談をし、国会で議論がなされるよう働きかけることで、政策決定の場に当事者の声を届けています。
2021年9月16日には、上川法務大臣が法制審議会に刑法性犯罪の再改正について諮問し、2月28日には第五回が開催されました。次回は3月29日に開催予定です。
四回目までの議事録が法務省HPに掲載されていますので、ぜひご覧ください。
<関連リンク>
法務省:性犯罪に関する刑事法検討会(各回の議事録等が見られます)
Spring:性犯罪に関する刑事法検討会の取りまとめ報告を受けての要望
法務省:法制審議会-刑事法(性犯罪関係)部会(各回の議事録等が見られます)