【ヒアリング】立憲民主党子ども政策部門会議のヒアリングに出席しました

2024/05/29

5月14日、立憲民主党子ども政策部門会議のヒアリングに出席しました。
参加者は、理事の寺町東子弁護士とロビイングチームスタッフ3名、そして日本版DBS法案に関して合同で要望書を提出したBeBraveJapanの石田郁子さんです。

Springはこれまでも、与野党の議員の方々に性暴力被害の実態をご理解いただくためにヒアリングに出席して参りました。今回は5月9日に衆議院で審議入りした、いわゆる「日本版DBS法案」に関する意見交換を趣旨としてご依頼をいただきました。

 

※ヒアリング時「日本版DBS法案」は衆議院特別委員会で審議中でしたが、5月22日に委員会採決・23日に本会議採決が行われ、参議院に送られています。


ヒアリングでは、法案に対してこれまでSpringで共同要望書の提出などを通じて伝えてきた内容を説明いたしました。
詳しくはこちら

主なものとしては

  • 対象となる「事業・職種」を拡大し、犯歴が「無い」ことの確認・登録方式にすること
  • その犯歴とするものの「範囲」を拡大すること
  • 犯歴照会の期限を「無期限」にすること
    などです。

また、これらの実現のために

  • 累犯性についてエビデンスの確立が急務であること
  • ストーカーなど、支配欲が原因として行われる点で現行法案の犯歴に含まれる性暴力と親和性のある暴力についても含むことを検討してほしいということ
  • 学者だけでなく加害者臨床の専門家を参考人に招致してほしいということ
    などの意見交換を行いました。

 

 

民間事業者の「認定」制度は、DBSの義務付け対象外となる事業者が生じる上に、犯歴が「有る」ことを民間事業者が確認する方式では、個人のプライバシーの観点から大きな問題があります。その代替案となる、犯歴が「無い」ことを確認する諸外国のしくみとして私たちが提案しているのがイギリスの「Ofsted」です。

日本においてOfstedの認知度は低く、まずはこれについて知る人が増え、その導入の検討が議題に上がることが重要です。
そのため、ヒアリングの場が設けられ、議員の皆様が私たちの要望に耳を傾けてくださったことは大変貴重な機会となりました。

 

ご出席頂いた議員の皆さま、誠にありがとうございました。

引き続きビクティムファースト(被害者中心主義)の姿勢で、再犯を防ぎ子どもを性暴力から守るために、歩みをともにしていただけますと幸甚です。

 

ヒアリングに出席した寺町は、翌日の参考人に招致され、法案に対する見解や要望をお伝えしました。
詳しくはこちら

最新情報一覧はコチラ

  • 【意見交換】警察庁の皆さまと意見交換会を行いました

    2024/11/11

    10月30日(水)、警察庁の刑事局捜査第一課及び生活安全局生活安全企画課の皆様と意見交換会を行いました。Springからは弁護士を含む5名が出席しました。  昨年の報告   前回の意見交換会から約1年が経過し、まずSpr…read more

  • 【講師活動】東京大学「性暴力被害とはなにか~刑法性犯罪の大幅改正と私たちの今~」で講演しました

    2024/10/25

    9月21日(土)午後、東京大学大学院経済学研究科松井研究室様からご依頼いただき、東京大学本郷キャンパスにて、「性暴力被害とはなにか~刑法性犯罪の大幅改正と私たちの今~」で講演をさせていただきました。 今回は、会場参加のみ…read more

  • 【講師活動】2024年度SANE養成講座で、不同意性交等罪と性暴力被害についての講義をしてきました

    2024/10/18

    認定NPO法人ゆいネット北海道からご依頼を受け、2024年7月7日に性暴力被害者診療支援看護職養成講座にて、性暴力被害についての講義を行いました。ロビイングチームを代表して1名が講師を務めました。 今年で三回目のご依頼と…read more

  • 【第7期】収支決算書・活動報告書を公開しました。

    2024/10/01

    いつもSpringの活動を応援いただきありがとうございます。 Springの第7期(2023年7月ー2024年6月)収支決算書・活動報告書を公開いたしました。   第7期 (2023年7月ー2024年6月)収支決算書(P…read more