3月16日(木)、駐日欧州連合代表部と公益財団法人ジョイセフの共催で行われた、第2回国際女性デー(IWD)議員会館イベント、『ジェンダー平等とセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス・ライツ』(https://www.joicfp.or.jp/jpn/2022/03/03/50344/)にSRHR関連団体の1つとして一般社団法人Springのスタッフ2名が参加させていただきました。
リレートークの場で、Springのスタッフが訴えた内容をご紹介いたします。
* * * * * * * * * *
一般社団法人Springは、刑法性犯罪規定の適正化を求めている、性暴力被害当事者及び支援者による、ロビイング団体です。
性暴力を受けるとき、人は「NO」を奪われます。被害者はその後トラウマと周囲からのセカンドレイプにより、長期間苦しみ続けます。自ら、命を絶つ方もいます。そして、いま現在も、被害に遭いつつも、誰にも言えず、苦しんでいる方々がいます。
海外では、「同意の有無」を重視した、性暴力の実態に即した刑法改正が次々となされています。一方日本の刑法では、いまだ「暴行・脅迫」要件などが残っています。これらが、被害者の痛みを放置し、さらなる被害者を今日も、うみだしつづけています。
しかし、この苦しみの声に、真剣に耳を傾けて下さった国会議員の方々がいます。そしてようやく日本でも、刑法改正に向けた議論が、今現在すすんでいます。私たちSpringの仲間が、日本で初めて性暴力被害当事者として法制審議会の委員として選出され、被害者の声と実態を、国会、司法の場に届けています。
Springの目標は、日本の刑法性犯罪規定が、「Yes means Yes」型となること、「不同意性交等罪」の創設です。日本にはそのような「社会通念」が定着していないから難しい、という指摘がされますが、スウェーデンでは、同じような指摘に対し、国がイニシアチブをとって広報、啓発し、「性的同意」の概念を広げ、法改正を実現させました。日本でも、できないことはないはずです。ありがとうございました。
* * * * * * * * * *
各国大使、超党派国会議員、若者・SRHR市民団体の参加者の皆様に、日本の刑法性犯罪規定の課題をお伝えする貴重な機会となりました。
来賓で御挨拶されていた鈴木貴子外務副大臣が、Springの発言の際にジェスチャーでエールを送ってくださり、とっても勇気付けられました。 また閉会挨拶をされた阿部俊子衆議院議員は、Springの名前をあげつつ性暴力被害については重要な課題だと言及してくださり、大変嬉しかったです。 ありがとうございました!
ジョイセフさんが公開されている、当日の レポートと 動画も、よろしければご覧ください。Springの発言は23:00~です。
今後も刑法改正に向けて、様々な機会で性暴力被害当事者の実態を伝え、刑法改正の必要性を訴えてまいりたいと思いますので、ひきつづき応援していただけると幸いです。