3月23日、橋本聖子 内閣府男女共同参画担当大臣に「性暴力の根絶と性暴力被害者支援の運用拡充実現に向けた要望」と題した要望書を提出し、今井絵理子 内閣府大臣政務官や担当職員の皆さまとのご面談が実現しました。
(中央 橋本聖子大臣、右 今井絵理子政務官、左 Spring代表理事山本潤、他、スタッフ4名)
橋本大臣からは、
「今日、Springの皆さまに要望していただいたことをしっかりと反映したい」
「教育や被害者支援に力を入れ、この大きな問題を包括的に取り組み、解決に導きたい」
という力強い言葉をいただきました。
今井政務官からは、
「性教育は人権教育。女性議員と男性議員が一丸となって取り組みたい」
との前向きな言葉をいただきました。
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「セカンドレイプが怖くて、親しい友人にも打ち明けられなかった」
「警察に行ったのに、被害届を受理してもらえなかった」
「勇気を出して親や友人に打ち明けたけれど、私にも落ち度があると責められた」
……これらは、性暴力被害者からたびたび発せられる悲しい声です。
性暴力被害者が今の日本社会で生き延びていくには、あまりに困難が多すぎます。
たとえば、PTSDなどの後遺症により仕事がつづけられず、辞めざるをえなくなり、貧困に陥ってしまう被害者。周囲から向けられるセカンドレイプ(二次被害)におびえ、誰にも相談できない被害者。
こうした困難から警察への被害申告が遅れ、そのあいだに大切な証拠がなくなったり、勇気を出して警察に行っても被害届を受理してもらえなかったりするケースが後を断ちません。
また、PTSDなどの後遺症から回復するためにカウンセリングを受けようとしたけれど、治療費が高額なため貧困状態では受けられない、もしくは治療を途中であきらめざるをえず後遺症から回復できないという被害者もたくさんいます。
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こんな状況をなんとかしたい。
今の私たちにできることはなんだろう。
そこで私たちは「被害者にとって困難な今の社会を変えてほしい」という声を国に届けようと考え、このたび内閣府に要望書を提出しました。
私たちが今回要望した内容は大きく分けて5つあります。
1.私たちが望む刑法改正
〜2017年の改正でもなお、積み残された4つの課題〜
2.被害者支援の充実
3.啓発・教育
4.加害者への対応
5.警察・検察における対応
本日提出した要望書はこちらからご覧いただけます。詳しく知りたい方は、ぜひご一読ください。
(参加したSpringスタッフ。内閣府正門前にて)
私たち性被害者の声を制度拡充や運用の改善につなげてほしい……! そう願ってやみません。性暴力被害にあっても生きる希望を持てる社会になるよう、私たちはこれからも走りつづけます。
内閣府の皆さま、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
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