2023年11月に実施された記者会見でもご報告させていただきました、東京弁護士会「人権賞」の表彰式が、2024年1月15日(月)に開催され、早乙女 祥子共同代表が出席いたしました。
表彰理由の中で読み上げられた
「これまで零れ落ちていた性暴力被害者の人権のために活動し 被害者の性的自己決定権を中心に据えた法改正を被害当事者自身の活動により実現されました」
との文章に、東京弁護士会に所属されている弁護士の皆さま、共に刑法改正活動をしてきた仲間を目の前に、熱い想いが込み上げました。
2023年11月下旬の記者会見でもお伝えしましたが、人権賞の受賞は、刑法性犯罪規定の改正活動に関わったすべての方々が受賞した賞だと言えます。
勇気を持って声を上げてきた多くの被害当事者やそれを支えてきた支援者、私たちの活動に賛同し支えてくださった皆様のおかげで、このような成果を得ることができました。
今回、刑法性犯罪規定改正が実現したことは大変喜ばしいことですが、まだ解決すべき課題は残っています。
例えば、
⚫︎「性的同意」という概念が社会通念として浸透していない日本の現状
⚫︎性暴力被害の性質を考慮していない公訴時効の短さ
⚫︎被害者にも非があったという当事者を責める風潮
⚫︎不十分なトラウマケアなどの被害者支援制度
⚫︎性教育・啓発活動の重要性など
私たちが直面する課題は多岐にわたります。
なお、今回、副賞でいただきました賞金について、私たちは犯罪被害者支援に役立てていただきたいと考えていたところ、法テラスの犯罪被害者法律援助事業が弁護士会の委託事業であると伺い、東京弁護士会人権救済基金の法律援助事業に、寄付させていただくことといたしました。
この度は、「人権賞」を授与いただき誠にありがとうございました。
これからも、5年後見直しに向けて、私たちにできることを一つずつ続けてまいります。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
<「人権賞」とは?>
東京弁護士会人権賞とは、1986年から人権擁護活動に尽力してきた団体・個人を毎年表彰する制度で、弁護士法第一条に定められた基本的人権擁護の責務を自覚し、人権の発展、定着に寄与することに立脚しているとのことです。
↓詳細はこちら
https://www.toben.or.jp/know/activity/jinkensyou/
<当日の様子が、東京弁護士会様のYouTubeにアップされました>
https://youtu.be/GVpVkmuYiSQ?si=ianlHA6vEcuD6x8I