【ご報告】法務省へオンライン署名「13万4,044通」を提出しました

2022/10/10

性犯罪に関わる法制審議会刑事法部会は、令和3年10月に第1回目の会議が開始され、はや1年が経とうとしています。

そんな中、刑法改正に向けて、SpringではTwitterデモ「#日本でも不同意性交等罪の実現を」を9月に4回開催し、署名の更なる賛同者を集めました。

その後、認定NPO法人ヒューマンライツナウ、一般社団法人Voice Up Japan、被害者支援を行う団体らと、合同でオンライン記者会見を行いました。

 

Springからは佐藤由紀子 代表理事が出席し、警察などの捜査機関や司法に苦しむ被害者の現状と被害者を救うために必要なことを訴えました。

発言中のSpring佐藤由紀子 代表理事

 

10月6日の時点で13万4,044筆にのぼった署名は同日、法務省に提出、法制審議会部会委員の目に届けられることになります。

今、法制審議会部会では10項目にわたる論点で話し合われ、その議論は大詰めを迎えています。

その内のひとつにあげられているのは暴行・脅迫要件、心神喪失・抗拒不能要件についてです。

Springでは「相手が同意していない性的行為を罰する」ということが明確に分かる条文となることを求め、Twitterデモを開催しました。( 詳しくはこちら

4回にわたるTwitterデモの日付はフラワーデモのきっかけとなった、2019年3月の4つの無罪判決が出た日付です。性暴力や刑法改正への思いをのせたたくさんのツイートが投稿されました。

署名に賛同してくださった皆さま、Twitterデモにご参加くださった皆さま

また、記者会見にお集まりいただいた報道関係者の皆さま、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

私たちは一人ひとりの声は小さくても、集まれば大きな力となってこの社会を動かすと信じ、これからも性暴力被害者が生きやすい社会の実現に向けて走っていきます。

これからも応援よろしくお願いします。

 

<記者会見の内容が記事になりました>

日本の性交同意年齢は13歳。「司法に苦しめられている」年齢引き上げ、“不同意性交”の処罰を求める声
実態と離れた改定の危険 刑法性犯罪規定 国際人権団体が警鐘

<10/14追記 記者会見の様子が、ヒューマンライツ・ナウのYouTube上で公開されました>

【緊急記者会見】「不同意性交等罪の創設・性交同意年齢の引き上げ・被害者の視点に立った刑法抜本改正を求めて」2022年10月3日

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